六本木オフィス | ロケーション抜群空間
EDIT
>>LOCATION
2007年に開業し、今や六本木の一つの顔とも言える東京ミッドタウン。ショッピングセンター、ホテル、美術館、オフィス、公園などなど。多様な施設から構成され、日々多くの人々が訪れる場所となっている。そんなミッドタウンのオープンから2年後に誕生したこの建物は、21_21のすぐ裏というなんとも贅沢な立地に、木々に囲まれ静かに立っていた。
>>SPACE
杉板枠の模様が美しいコンクリートの建物。その4Fにある部屋の扉を開けると、一瞬で心を奪われるような素晴らしいシーンが現れた。窓先に一面広がるミッドタウン公園の風景。そこには障害となるようなものはなく、刻一刻と移りゆく外の風景がダイレクトに映り込むだけ。実はミッドタウンタワーよりもこの物件の方が特等席なんじゃないかとすら思えてしまう、そんな特別な眺めだ。かたや室内だが、至ってスタンダードな空間と少々物足りなさがある。元々は贅を尽くしたレジデンス空間だったと思うが、それも昔の話。現在はタイルカーペットを敷き、天井を吸音ボードで仕上げた、なんとも色気のないオフィス仕様となってしまっている。これがとても勿体ないところだが、それすらあまり気にさせないこのロケーションのパワーには、ただただ感服させられるまでだ。
>>WORKSTYLE
どんな空間でも資金を投じればある程度の空間にはなるが、このロケーションや環境はそうそう手にいれられるものではないだろう。誰もが憧れるこの場所にオフィスを構え、日々この風景を眺めながら働き、逆に公園を行き交う人々からは常に視線を集め、注目の的となる。そんな勝ち組Lifeしか想像できないこの物件は、まさにロケーション勝ちといえる空間だ。皆が目標としているタワービル達を射程圏内に捉えつつも、あえてこのような空間で他にはないステータス感を味わいつつ働いてみてはどうだろう。
EDITOR’S EYE
ロケーションがスペシャルな分、賃料もそれ相応。レイアウト上、それほど人数も入らないと思うので、どちらかと言うと少人数制のオフィスなどで、ゆったりと贅沢な使い方が好ましくなってしまうだろうか。また、住居契約の登記不可など、オフィスとしては乗り越えなくてはいけないハードルはなかなか高いが、無理してでも手にいれたい魅力はある物件だ。もし予算に余裕があれば、タイルカーペットだけもう少し品のいいものに変えて頂きたい。そうすればより空間の印象は良くなるだろう。