神泉オフィス|昭和レトロな戸建て物件
EDIT
>>LOCATION
最寄りは神泉駅。駅周辺は渋谷駅にも歩いてアクセスできる距離感でありながらも、昔からの住宅や馴染みのあるスーパーなどが残る、どこか懐かしい居心地の良いエリアだ。とはいえ古っぽい印象は薄く、むしろレトロさをうまく活かした個性的な飲食店なども点在し、通な大人たちに似合うような色気のある雰囲気すらも漂う。若者で賑わう渋谷から近いながらも、良い感じに時代を切り取ったようなこのエリアの中に、ひっそりと立つ建物を見つけた。
>>SPACE
意識しないと思わず通り過ぎてしまうほど奥まった場所。およそ幅2mもないような細道を進んだ先に立つ戸建てが今回の募集物件だ。玄関を潜れば、もろに住居空間が広がっているが、その雰囲気や匂いは、どこか懐かしさを感じさせ悪い気はしない。
室内は間取りで言うと4LDDKKのしっかりと和室も残る昭和らしい空間。歩くたびに軋む床や縁側など、レトロさは残しつつも一部フローリングにリフォームしていたりと、とにかく背伸びせず住宅として使われてきたリアルさを感じることができる。そして、戸建てには付き物ともいえる庭も2方向に備わる。窓先には緑、程よいプライベート感も加わり、何だかとっておきの場所になる予感。現状は住居感丸出しとなっているものの、改装自由、原状回復も不要※という魅力的な条件を通じて、ちょっと俯瞰して見ることができれば、面白くなる予感しかしないポテンシャルの塊のような物件だった。
>>HOW TO USE
手を加えることを考えた時、この昭和なレトロさを残すこと以外の選択肢はないだろう。時代が昭和→平成→令和と変わっていったように、昭和らしくて良いところや、程よい平成っぽさも残しながら、新しい令和を作る。そんな風に、うまく時代の流れを取り込んで経年を大切にリニューアルをしてみていただきたい。個人的には和室、縁側、庭の機能は残しつつ、不要な壁は撤去し年季の入った柱はところどころ露出して、庭を望みながらメンバーが集まれる団欒スペースも設けて欲しいと思う。
ぱっと見は、豪邸でもなく、何か強みがある建物ではない。いわゆる普通、THE普通と力強くも言えてしまう。でも、その昭和からスタンダードに生活してきた庶民の戸建ての雰囲気が、この令和に、他の建物に劣らない魅力を放つという面白さ。昭和スタンダード万歳。今となっては貴重なこの建物のその雰囲気こそが、アレンジ次第で今の私たちにめちゃくちゃ楽しい時間をくれることだろう。ありがとう昭和、大切に使わせていただきます。
EDITOR’S EYE
改装自由度や原状回復不要などに加え、業種も様々相談可能とのこと。重飲食までも相談できるとのことで、思ってた以上のその懐の深さも魅力の1つだ。