恵比寿オフィス|最上階、4面窓の明るくすっきりとした空間
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>>LOCATION
場所は恵比寿南2丁目。恵比寿駅から恵比寿銀座通り商店街を抜け、防衛省施設に沿うように目黒方面へと進んだ途中、防衛省施設の向かいに今回ご紹介する建物はある。建物周辺は恵比寿駅周辺の昼夜を問わず賑わいを見せる繁華街エリアとは打って変わり、緑が多く長閑で落ち着きのある住宅エリアとなる。駅からの道のりで大衆酒場や小洒落たカフェなどの相反するような店舗が入り混じっていて、毎日の通勤が楽しめそうな、そんな予感がした。
>>SPACE
募集は建物の最上階の4F。ご紹介するにあたって最初に伝えないといけないことが、この物件にはエレベーターが無い。4Fまでは全て階段移動となるため、最初のうちは少々足に影響が来ることだろう。しかしそんなハードルを乗り越えた先には中々ポテンシャルのある空間が待っていてくれる。4方を窓で囲われ、周囲に背の高い建物もないから、何より明るい。撮影日は生憎の曇り空であったが、照明をつけずとも何ら問題はなく、晴れた時はどんな一面が見えるのかと期待が膨らむ。内装についてはカーペットの敷かれた、いわゆるスタンダードな空間。現状色っぽさは足りなかったものの、ダウンライトの照明に無駄な柱や張りもないため、窓の多さと相まってかなりすっきり。そんなこともあって、床をフローリングに変えるだけでもより良い空間になることは容易に想像ができるだろう。貸主としてはそのままの状態で使ってもらうことを希望しているとのことだったが、この空間のポテンシャルを知ってしまったときには、手を加えない選択肢はすでになくなっていた。
>>HOW TO USE
実はこの4Fは後から増築されたものだという。本来3Fまでの計画だったためエレベーターはついていなく、4Fだけ独立した構造になっているので、室内の窓にも筋交が設けられている。そんな経緯もあって外から建物を見ると、後付けされた華奢な姿がなんとなく可愛い。とはいっても、4Fまで階段オンリーというのはなかなかの曲者かもしれない。ただ、間違いなく良い運動。そのうちいつの間にか体も仕上がって、スタッフみんな足腰強めな会社になることだろう。そして、何より元々は屋上とされていた目線から望める景色。当然、日当たりも良く、コスパも高め。当初懸念となるハードルは、後々ちっぽけな悩みだったと笑い飛ばせることになりそうだ。
この空間は、今後どこかで挫けそうになっても、培った強靭な足腰で踏ん張り、室内に漂う持ち前の気の良さが盛り上げてくれそうな気がしてならない。明るく気持ちの良いこの物件には笑顔が似合うので、室内も自分色にアレンジして居心地のいいとっておきの場所にしていただきたい。
EDITOR’S EYE
物件の近くにはタレント事務所のワタナベエンターテイメントの建物がある。夢を持った若者たちから、いつか売れっ子が出ると思うと、なんだか負けてられない気持ちになった。