表参道オフィス|表参道交差点に立つ天高3.4m空間
EDIT
>>LOCATION
表参道にあるPRADAと言えば、一つは建築的にも有名なPRADA青山店。実はもう一つ、表参道交差点の一角に空に突き出たPRADAが存在する。ハイブランドのショップが立ち並び、煌びやかな印象の表参道において、青い空や夜空にライトアップされたPRADAの広告は何よりも目立っていて、よく見惚れてしまう。そんなPRADAの広告から少し目線を下に持ってきたところ、表参道交差点の一角を担うこのビルが立っていた。
>>SPACE
緑色のタイルに身を包んだ外観が特徴的な建物。エレベーターをおりると、目の前にすぐに一枚の扉が現れる。セキュリティ上、ちょっとしたエントランスを設けるにもちょうど良さそうなスペースの奥は、意外にもフルスケルトンの空間になっていた。しかし、表参道のど真ん中というエリアもあって、丁寧に解体されたとも思える品の良い素地の状態。天井高は約3.4mと高めで、角地に面した2面採光の空間は陽当たりも良く、室内の奥までじんわりと温もりが行き届いた優しい印象だった。そして、この建物が絶妙に良いと感じられるのは、表参道に対して車線がちょっと細くなったみゆき通り側に位置していること。まるで明治神宮からのレイライン上にいるかの様なポジショニングであり、空は青く開けていて、表参道交差点やケヤキ並木をも見下ろすことができるという、これ以上無いほどの眺望をも望むことができた。
ちょっと興奮しすぎてしまったが、それくらい地の利を感じる物件であることは疑い様もなかった。
>>HOW TO USE
この空間では、ただ表参道駅からのアクセスが良いというだけではなく、ケヤキ並木の緑や紅葉、そしてライトアップなど、季節の移ろいを目の前に眺め、日々表参道を感じながら働くことができる。この空間に対して、窓の取り方一つ違えば、明るさや表参道の体感値は全く違うものになっていたかもしれない。
圧倒的に良いポジショニングの立地という利点はあるが、その分賃料やフルスケルトンからの工事費用などハードルは高め。それに臆せず、この空間をカッコよく作り込んで利用しても、決して奢らないで欲しい。「地の利は人の和に如かず」という言葉がある様に、いくら良い立地にオフィスを構えたとしても、働くスタッフが一致団結しなければ、さらに上のレベルには届かないかもしれない。
表参道交差点の一角に立ち、頭上に誇らしげに掲げられているPRADAの広告。世界でもトップレベルのPRADAが認めたとも言える立地のこの建物で、スタッフが一丸となり、さらなる高みを目指してみるのは如何だろうか。
EDITOR’S EYE
実は表参道は冬至の日の日の出が真っ直ぐに伸び、明治神宮の門まで届く様になっているそうだ。さらに、400年前に建てられた江戸城、100年前に建てられた明治神宮、近年ではスカイツリーなども、富士山と鹿島神社を結ぶ冬至の日の日の出のレイラインという直線上に配置されているという。因果の深い表参道のパワーを受けられる物件とも言えそうだ。