恵比寿オフィス|飲食店居抜き 天井高6mメゾネット
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>>LOCATION
住みたい街ランキングでも上位の常連である恵比寿。ファッションやトレンドを抑えつつも、庶民的な飲食店なども多く、落ち着けるところもある。そんな二面性によって、世代を問わない人気を獲得しているが、実は、住んでいる女性比率の多さも、街としての安心感に繋がるとして、人気の理由の一つ。今回の物件は、駒沢通りと並行して走る恵比寿銀座通りにある。右も左も飲食店が立ち並ぶ通りの先に、緑に囲まれた雰囲気の良い顔のMADISON NEW YORK KITCHENが1Fに入居するこの建物を見つけた。
>>SPACE
元々は地下も含めて8フロア全てが飲食店だったというビル。今回募集の最上階も以前は、ダイニングレストランだったという居抜きの状態で待っていた。
エレベーターを降り、室内へ入ると、色々なインパクトが押し寄せてくる空間になっていた。天井は女性の口紅を思わせる様なベタ塗りの真っ赤な塗装に、ギラギラとしたチェーンのカーテン、そしてマーブル模様のタイルという、クラブの様な夜の雰囲気をイメージするクセの強めな内装。しかし、空間自体は、最上階ということもあって眺望も良いし、吹抜けで繋がる約6mと圧巻の天井高や、2フロアで100坪超という広々とした面積を確保したスケール感もあり、ポテンシャルは非常に高いと感じた。
前入居者は10数年利用していたということもあって、一昔前の流行に身を包んだ空間。いわば、現在では少々ケバケバしく感じる厚化粧を施した空間ではあるが、そこから垣間見えるすっぴんの良さには計り知れない魅力を秘めていると思った。
>>HOW TO USE
時代が変われば化粧のトレンドも変わる様に、この空間に施された当時の化粧は、今のやり方や流行に変えてみてはいかがだろうか。一昔前は、仕事の環境などよりも、収益や商売に集中し、ギラギラとした豊かさが重視されていたが、現在は、働く上での豊かさを求め、オフィス環境や仕事の満足度を重視することも多くなった。そんな時代の移り変わりとともに、長く店舗として利用されてきたこの空間をオフィスとして利用するならば、もっと力を抜いたナチュラルなメイクアップが必要だろう。もちろん、スケール感の大きい空間ゆえに、お化粧直しの費用こそ重めにはなりそうだが、一部造作や設備の撤去などもオーナーへと相談できるという点は心強い。天高6mという圧倒的な開放感に加え、開口部も大きいので、夜景を見るのも良いが、明るさを充分取り込むという本来の機能をもっと活かしてみると、より健やかな空間として、気持ちよく働くことができそうだ。
建物も人と同様に数十年という歴史を刻んでいく。そんな長い建物人生の中の転換期とも言えるタイミング。これまでは飲食店として、瞬間的な非日常の満足を提供してきたこの空間も、新しい化粧に変えることで、これからは、そこで働くスタッフが日常的な満足度を感じながら過ごせる場所になってくれると思った。
EDITOR’S EYE
元々は全てが飲食店だったビルだが、今では飲食店の他、フィットネスやヨガなどの業種も増えている。この区画も物販や医療、子供向けの業種以外は幅広く相談可能なので、この恵まれた立地と天高を活かして、様々な使い方を検討してみて頂きたい。