六本木オフィス | 海外デザイナー設計の個性的ビル
EDIT
>>LOCATION
最寄りの六本木駅から5分ほど進むと、賑やかな六本木通りから一歩奥まった裏路地に少し変わったこの建物が現れる。海外の建築家がデザインしたという建物は、コンクリートの箱に気の向くまま自由に穴を開けたような、無数の窓が織りなす印象的な外観。魅力溢れるファザードからも想像出来る通り、室内にもこの不揃いに開けられた窓が作り出す不思議な空間が広がっていた。
>>SPACE
土地の形状に沿って、くの字に折れ曲がった平面を持つ建物。室内に入ると、空間を流れるように張り巡らされた床や、立つ場所によって見え方が変化して行くラフに開けられた窓など、シンプルな箱型にはない奥行きを感じる空間となっている。4層1つとして同じ窓の配置はないので、階高だけではなく、好きな窓の部屋を選べるのもこの建物の魅力だ。天井は2.6Mと高めで圧迫感もなく、天井に埋め込まれ、スッキリと仕上げた照明レールによって、ピンポイントに照明設置できるのも嬉しい。窓面が多いため、外からの視線も気になるところだが、空間を覆い尽くすようにカーテンレールが設置されているので、むしろレースのカーテンなどで柔らかく視線を遮ってもらいたい。室内はもちろん、共有部も手が抜かれていない。階段ホールは、木・コンクリート・スチールなどの素材をうまく使ったデザインでまとめられており、室内と同じフローリングで仕上げられた床や、同じよう開けられた窓によって、ここだけでも十分満足させてくれる空間。全体的に、設計士の力量を感じる良く出来た建物だと思う。
>>WORKSTYLE
それぞれの窓に合わせたインテリアを配置し、自由に開けられた窓のように好きな場所を選びながら働いてみてはどうだろう。例えば、高い窓の下にはカウンターテーブルを配置し、出社後まずはゆっくりとコーヒーを飲みながらメールなどのチェックをする。夜ならムーディーにライティングして酒を楽しみたい。低めの窓には、ソファーやコーヒーテーブルを置いて小休憩やランチなど、スタッフの憩いの場として使う。1階ならその高さから見上げる外の風景もなかなか新鮮で面白いだろう。よく壁際に沿って机を配置する構成を好まない方が多いように感じるが、この空間はそれを楽しませてくれる空間のように感じる。ここではあえて窓際族を極めてみても良いだろう。
EDITOR’S EYE
個性的なデザインの建物と、空間も綺麗目に整っていて、このまますぐ使用開始できるのが魅力的。また、初期費用もこのサイズ感の建物にしてはなかなか抑えめじゃないだろうか。