南青山オフィス | スタジオ居抜き空間
EDIT
>>LOCATION
青山通りから南西に向かい、青山3丁目を縦に抜ける。連なる名のあるカフェを見ながら歩くこと数分、左に折れて少し進むと落ち着いた住宅街へ。現在この一帯は、青山フロラシオンホテル跡地の囲いにより、現在は少し寂しいような印象を受けるが、このエリアで数少ない今後の爆発的な発展に期待が持てるエリアでもある。今回出会った空間はそのもう少し先、青山迎賓館の向かい側に静かに佇んでいた。
>>SPACE
通りに面した階段を降りると、地下に潜むこの空間が顔を覗かせた。圧倒的空間力。そんな第一印象を抱いたこの区間は、現在はまだ前入居者であるスポーツジムの居抜き状態。カラフルな照明によって異次元感すら漂うメイン空間の天井高は5m程あるので、その異様さと空間としての大きさが相まって、一歩立ち入ればきっと圧倒されることだろう。
その他のスペースとしては、しっかりと作り込まれたエントランス、打ち合わせなどができそうなガラス張りの空間、そして、ロッカールーム兼シャワールームであった空間がゆったりと確保されている。シャワーブースはそのままいくつか完備されているので、同業種などでの検討はスムーズだろう。
地下でありながらもこれだけの天井の高さが確保された空間であれば、閉鎖感は軽減され、むしろお釣りがくる程のポテンシャルを感じる。
>>HOW TO USE
もしここをオフィスとして使うならば、この空間力を生かしたストイックな場所にしてみてはどうだろう。外部からのノイズは遮断され、とことん仕事に集中できる環境は確保される。空間の大きさを武器に大型のスクリーンなども設置して、遊び心忘れず攻める。そんな空間に仕上がれば、昼間はとことん働き、時々夜にはパーティー開きとことん遊ぶ。散々やりきった後には、シャワーを浴びてオフィスを後にする。そこまで振り切ったオフィスが南青山にあったらかなり面白いのではないだろうか。
いずれにせよ、前入居者のストーリーを引き継ぎ、隔離されたこの空間のポテンシャルを最大限に引き出し、ストイックに働くことを楽しんでもらいたいと思う。
EDITOR’S EYE
基本的には解体し、スケルトンがデフォルトであるため、現状での空間で検討をしたい場合は急ぐ必要がある。
個人的には、現在のジム仕様を活かして、遊ぶように働いてみてほしい。