白金台オフィス | ハイグレードビル
EDIT
>>LOCATION
一歩足を踏み入れるだけで、まるで異国にでも迷い込んだかのような雰囲気すら漂う白金プラチナ通り。今回はその通りの中腹にある、他ではなかなかお目にかかれない空間を紹介する。元は有名企業の自社ビルとして建てられ、その後も名高いIT企業がこぞって入居してきた、いわば業界の中では知る人ぞ知るといった存在。緑豊かな街路樹と、柔らかく波立つガラスルーバーの曲線が美しい街並を作っていた。
>>SPACE
メディアなどでもよく紹介されているという、贅沢に作り込まれた空間。これまでそんな噂は耳にしていたが、実際に室内に入ってみるとただただ圧倒される光景が広がっていた。4面を大きく囲うガラス面と、その先に広がる庭園美術館の緑豊かな風景。四季折々で変化する緑の表情が大きな開口部からダイレクトに引き込まれ、特徴的な天井と相まってとても印象的なシーンを作り出していた。プラチナ通り側は、エレベーターや水回りなどが集まるコアエリア。ここからもガラスルーバー越しに街路樹と街並を見渡す事ができ、空間だけではなく、取り巻く環境も素晴らしい物件だ。
>>WORKSTYLE
このままでも十分完成度の高い空間だが、床の仕様を変えればより空間は引き締まるだろう。また、実際にはいくつかのスペースに区画分けなども必要となってくると思うが、なるべく視線を遮らぬよう、例えばガラスなどの浸透性のあるもので柔らかく区切ってみると良い。その中に植物などもランダムに配置すれば、より外の緑との境界が曖昧になり、どこまでも続く空間の連鎖を誘発出来そうだ。もちろん空間操作だけではなく、あくまで働く人々の環境を作るという意味でも、この空間をプラチナレベルまで引き上げてみてほしい。立地の利便性だけで言うと渋谷周辺には敵わないが、そんな事すら忘れさせてくれる圧倒的なステータス感をこの空間は味合わせてくれるだろう。
EDITOR’S EYE
正直、この空間には一目惚れをした。このクラスのサイズ感になると、外観はデザイン性高くでも、空間は比較的ベーシックといった建物になりがちだ。そんな中でも、この物件は空間自体のクオリティー、ステータス感、環境をうまくバランスよく保っていた。こんな空間で働けるなら、多少のアクセスの不便さなど気にも止めない。