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世田谷区の住宅街。
まだまだ田園風景が残る、長閑で懐かしい街並み。環境の良さを裏付けているように、同じエリアには日本大学文理学部や日本大学櫻丘高校など、学校が多いのも特徴だ。
利用できる駅は京王線の桜上水駅と小田急線の経堂駅。どちらから歩いても畑の広がる静かな雰囲気である。
レンガづくりの家に南国を思わせるヤシ科の植物。アンバランスにも見えるその外観、一度見たら忘れないような存在感すら感じられる。
全部で個室は8個。個々人が集中して仕事に打ち込むことのできる部屋割りになっている。
各部屋にはスタッフ2~3人でじっくり仕事をする。1週間ごとに同じ部屋をシェアして仕事をする人を変えていくのがポイント。その手段はくじ引きでもじゃんけんでも仕事の内容でも何でも構わない。学生時代に経験した席替えのわくわく感が得られるのも面白いだろう。
大きな空間の隣同士と違って限られた空間で一緒に時間を過ごした人とは、仕事上での相互関係のみならず、人と人の関わり合いができそうだ。
そうやって相手との距離をより深くするのも、オフィス空間の役割ではないかと思う。一見あまりにも空間を小分けにしているとネガティブに見がちだが、仕事にも人間関係にもじっくり向き合おうとするなら、この物件は適正な広さに分けられた個室が揃っている。あとは“席替え”を効果的に使って、スタッフ間の関係を深めていきたい。
EDITOR’S EYE
「じっくり」、「とことん」がこの物件のキーワードになりそう。
目の前に畑が広がる光景も8個もある個室も、戸建を選ぶからこそ得られるもの。最大限に利用してそこにしかない働き方をデザインしたい。