EDIT
幡ヶ谷は、高級住宅街の代々木上原と同じエリアだけあって、車や人の喧騒に遮られることのない落ち着いた雰囲気を感じる場所だ。陽だまりでひなたぼっこをしているような安心感に似た雰囲気がある。駅から徒歩3分という立地、新国立劇場や新宿の高層ビル群がすぐ傍にあるはずなのに、背の低い家しか見えないこの場所に不思議と親近感が湧く。
青空に映える真っ白な木造の家。その中でひときわ目を引く茶色いドアを開けると、1階は応接として使うには広くてゆったりと使える12畳の個室がひとつ。もう一つはちょっとした打ち合わせに使える8畳の個室。大小の個室が1階に揃っているのは使い勝手が良い。
オフィスとして使ったときに面白くなりそうなのが2階のリビングダイニング。19畳の空間は、デスクの置き方ひとつとっても自由に発想できそうだ。キッチンも完全に仕切られて独立しており、何ら手を加えずにそのままオフィスとして成立してしまう空間が整っている。
何よりも惹かれるのが4.5畳の和室とバルコニーがある点。仕事の合間、畳に座って一息吐く。和室を独り占めしているときにはそのまま寝そべってしまったり。喫煙者はバルコニーへ。集中力は途切れてしまうものだが、それすらも少しプラスに捉えて、こういった空間を使って頭を切り替える。自分のペースでじっくり仕事に向き合えそうな物件だ。
EDITOR’S EYE
もちろんオフィス想定で設計されてる訳ではないはずだが、見れば見るほどオフィスで使うのにぴたりとはまる物件だ。空間にこだわって働きたいなら、まずは賃料も比較的安価なこういった戸建から挑戦してみたい。