EDIT
目黒駅から住宅地の広がる目黒川方面へ。途中にある権之助坂商店街はラーメン店や居酒屋など飲食店が多く、会社からの帰りは寄り道が習慣化しそうな、賑やかな通り。山手通りを大崎方面に、大通りから一本入れば、そこは戸建とマンションが並ぶ住宅地。
そんな場所にあって、ちょっと変わったこの物件に出会った。建物は去年建ったばかりの新しいものだが、どこか工場を思わせる形と色使い。戸建っぽさをあまり感じないところに惹かれる。
エントランスの黒い大きな引き戸は、1階の駐車スペースの出入り口と兼用。敢えて車は止めずに、庭のような演出と通勤用の自転車の駐輪スペースとして。大きな扉を開けて広がる空間ゆえに、期待感のある遊びを施したいところだ。
2階のリビングダイニングは、お客様との打ち合わせ用にカフェテラスのようにいくつかのテーブルを置く。オープンキッチンはカフェの雰囲気を演出するには充分だし、空間が広い分リラックスできそうだ。スタッフの執務エリアも仕切りをつくらずこの空間に。3階と4階の個室は少し狭いので、集中した作業が必要な場合に使用する。
普通に住もうとすると賃料が割高でなかなか手が出ないのが目黒区の物件。ただ、こういった物件をオフィスとして日常の拠点にすれば、働くことを通して目黒ライフが充分楽しめそうだ。
EDITOR’S EYE
いつもの通勤をたまに変えてみる。駅から歩いても権之助坂商店街は楽しめるが、天気が良くて時間に余裕がある日は、自転車で目黒川沿いを走るもの気持ち良いだろう。いつも当たり前だと思っていることに目を向けて、自分なりに楽しく働きたくなるそんな物件だ。