EDIT
常にトレンドを見逃さない、神宮前・表参道エリア。メイン通りは分かりやすく道に迷うこともないが、裏道を散歩してみるとどうだろう。気の向くままに歩いていると、意外にまだまだ知らない道があることに気付く。こんな場所にこんなお店があったのか、と新たな発見がうれしくなる。今回ご紹介する物件は、そんな表参道・神宮前の裏道スポット。どちらの駅からも歩いて5分ほどで、GYREの裏のスターバックスのほど近くに見つけた不思議な可能性を秘めた物件をご紹介したい。
募集区画は1F-B1F-B2Fとかなり複雑な状態。言葉での説明も難しく、写真では殆ど分からないと思うので、まずは雰囲気を楽しみつつ、いつもよりあたまを柔らかくして構えていてほしい。
1F部分は、店舗の名残りか比較的作り込まれた空間。大きなガラスで区切られた個室は、このままの状態を生かしても十分活用もでき、楽しむ事もできるだろう。1階フロアの中央に位置する地下への階段は、多少の怪しさがありつつも、この物件を普通の物件では終わらせないエッセンスでもある。更に1階の奥には、閉ざされた複数の区画があり、そのままの状態での利用には頭を悩ませる。独特なそのレトロな雰囲気を生かさず、全てリセットすることによって、劇的にこの空間の使い方を変えることもできるが、その反面、改修の費用が嵩むことも間違いない。立地、ロケーションが魅力的だからこそ、少々背伸びしてこの物件を借りようと思う方には、大幅な改修がそもそもの検討を難しくしてしまう事もあるだろう。
更には、地下にも個室が2つ。倉庫や書庫などのバックヤードが必要な場合は何とも有り難いスペース。ただ日の光は全く入らないので、そういった用途を必要としない企業にとっては、またもや頭を悩ませる存在になってしまう。
これらの要素が、この物件の謎解き的要素であり、その反面魅力的なところでもある。扱いづらいと言ってしまえばそれまでだが、全てをリセットする財力にモノをいわせるか、トコトン思考で遊び抜いて、付き合い方を見い出す知力を試すか。そんな一癖も二癖もある物件だが、愛すべきロケーションと外観を身にまとった可愛さも持ち合わせているので、困った事に憎めないのである。
最後になるが、朗報を添えたい。こちらの物件のオーナーは非常にユニークで協力的な方である。あらゆる造作物の要不要はご相談可。賃貸する面積も相談可と、とても柔軟なスタンスなので、使い方や改修に対しての制約は少ない珍しい物件でもある。
EDITOR’S EYE
軽飲食や美容室もご相談可能とのこと。中は、実際にご覧いただくまでは把握するのが困難だと思うので、少しでも気になられた方はお気軽にご相談いただきたい。