EDIT
都内でも有数の高級住宅街、代々木上原。会社経営者や作家などの著名人も多く住んでいるといわれている。駅周辺にはチェーン店こそ少ないが、パン屋・中華料理・カフェ・ピザ・とんかつ等多様なジャンルで代々木上原でしか手に入らない味を振る舞う店が多く、グルメな人には毎日の街歩きが楽しくなる場所だ。
住宅地のど真ん中、邪魔するものは何もないほどの長閑な環境。クリエイティブに集中するには最適といえる。中庭を囲むように各個室があり、ふと視線を変えたときに視界に入るグリーンがすぐそこにあるのも、モチベーションの切り替えには重要な要素となりそうだ。
エントランスのある2階は、お客様を迎えるエリア。1室ある和室をそのまま活かしてもてなすのも面白い。足を崩して畳に座る。リラックスした状態で話をすれば、お客様との距離も縮まって新しいビジネスが生まれるなんてことがあるかもしれない。
1階の2部屋はスタッフの執務エリア。中庭に出てリフレッシュ。日常的にスタッフが使用するからには、掃除や手入れもスタッフがきちんと行うようにする。その行為すら一般的なオフィスを借りただけでは得られないもの。スタッフ間のコミュニケーションや働く意識への訴求になるのではないだろうか。
固定観念にとらわれず、このままの空間でどう働くことをデザインするか?に思いを巡らせたい。
EDITOR’S EYE
高級住宅街をオフィスにする。その発想も面白いが、それ以上に様々な可能性を秘めていると思う。和室や中庭の使い方ももちろんだが、ペットも飼えるこの物件。オフィスで動物を飼うのも新しい働き方かもしれない。アイデア次第ではこのままの状態で新しい働き方ができそうだ。