EDIT
代官山駅の東口を出て渋谷方面に坂を下る。元々閑静な場所だが、ここは買い物客もまばらで、腰を据えてじっくり働くにはもってこいの場所。代官山駅が最寄り駅にはなるが、住所の恵比寿西が示す通り、恵比寿駅も徒歩10分圏内。ショッピングにグルメに、働くことにプラスアルファ、楽しめるエッセンスがたくさんある環境がここにはある。
この物件の外観は、様々な大きさや形のレゴブロックが積み上げられているような特徴的な建物だ。戸建のようなあたたかい印象は残しながらも、住居としての機能は最上階の5階のみで、残りのフロアは物販店を想定したシンプルな四角い売り場スペースが3フロア、1階の工作室と呼ばれる小さなスペースから構成されている。各フロア統一のコンセプトで一から空間をつくってもいいし、フロアごとにイメージを変えるのも面白い。
現在はアパレルが2階3階をフラッグシップショップとして、1階の工作室をギャラリーとして使用している。それを聞くと、オフィスとしてスタッフが集まるだけの機能だけではなく、もちろん取引先のお客様をはじめ代官山にいる感度の高い人たちを招く、そんな場所にしたくなる。
戸建だからこそ、普通のオフィスビルを借りるのでは得られない何か、スパイスを加えたい。オフィスそのものが新しいアイデアに溢れていれば、日々センシティブに仕事が楽しめそうだ。
EDITOR’S EYE
様々なブロックを組み合わせた小さな家。一般的な戸建となるとシンプルな三角屋根になってしまいがちだが、この物件は外観から楽しめる建物だと思う。フロアの構成も代官山ならでは。回遊する人がいるからこそ、人を招き入れるスペースがある。建物の持つ特性からインスピレーションを受ければ、新しいオフィスがつくれるのではないだろうか。