EDIT
高級住宅地として知名度のある渋谷区松濤。限られたエリアながら、Bunkamuraシアターや松濤美術館、観世能楽堂などの文化芸術施設がある。それを聞いただけで、この物件のある場所がしっとりと落ち着いた雰囲気であることは容易に想像できる。駅から徐々に落ち着いていく街の変化がとても面白いし、閑静な環境を求めるなら、住宅街独特の雰囲気を求めるのも悪くない。
部屋からは隣接する鍋島松濤公園を臨むことができ、数分歩けば渋谷の賑やかな街に出られるような都心の真ん中にいるとは、到底思えない。春にはサクラ、秋にはケヤキやカエデが色を注し、その空気を感じながら仕事をすれば単調になりがちな発想を変えてくれそうな気になる。
1階のリビングはカフェラウンジのように、いくつかのテーブルとチェアのセットをランダムに置く。お客様との打ち合わせで使うも良し、スタッフが仕事をする場所でも良い。自分の居場所を自分で決められるオフィス。2階の区切られた部屋をひとつライブラリーやシアターにしてみるとか。アイデアを詰め込む場があり、アウトプットする場所を自分で選ぶ。戸建が既に色んな表情を持つものだからこそ、その変化が楽しめる働き方かもしれない。
EDITOR’S EYE
誰もが認める文化発信地シブヤ。隣合わせの場所でこんな落ち着いた雰囲気が得られるのも珍しい。ビジネス街で働いていれば、ただただ時間に流されるままあっという間に1年が過ぎてしまいがちだが、ここで働くことを選べば街の移り変わりや公園の色づき方で四季を感じながら、心落ち着けて働けそう。もちろん戸建なら文字通りアットホームに、より人間らしく働くことを愉しむことができそうだ。