EDIT
中目黒駅を降り、目黒川を歩く。何本目かの橋に差し掛かったら代官山方向に曲がる。道を一本入っても、アパレルショップ、カフェ、雑貨店が点在し、川沿いの心地良い雰囲気はまだ続いているように思う。ふと気がつくと、新しいショップが出来ていることに気づいたりする。そういった小さな発見をする為に、少しだけ回り道をしてみたくなるような中目黒。そんなエリアで、白く目立つこの建物を見つけた。
かつて、1階は人気アーティストの物販店が入っていた。今回の募集区画は、建物の脇にある外階段を登った2階部分である。長方形に近い間取りのスケルトンの空間で、階段以外の設備はほぼないとお考え頂きたい。軽飲食も可能な物件であり、空間を造り込む事を楽しめる物件だ。しかし、すべてを初めから造り込まなくても、最低限の水廻りや、壁、照明を含む天井を整えるだけで、今の大雑把な印象はかなり拭えると思う。床はそのままの仕様で、土足利用する。ギャラリーの様な感覚で個性的な家具類を並べても、十分映える空間になるのではないだろうか。オフィスとして利用する場合、クロス貼りや棚の設置などの作業を、DIY感覚で少しずつ自分の手で行うのも悪くないと思う。あえて手間暇をかけ、オリジナルの空間を造る事は、その場所で働くことに、より愛着がもてるような気がする。外から、スタッフが楽しく作業する様子や、かっこいいインテリアが窓越しにちらちらと見えたら、「あの2階に何ができたのだろう?」と周囲を歩く人は興味を持つだろう。働くスタッフもそこに通う事が少し誇らしくなるような空間を、スタッフ皆の手を加えて造れたら素敵だと思う。
EDITOR’S EYE
中目黒駅からは徒歩4分。目黒川沿いの雰囲気を楽しむ間もなく物件に到着してしまう、立地の良さといえるのではないだろうか。一方、蔦屋書店のあるT-SITEまでは徒歩5分程度。登り坂がきついところではあるが、ランチやミーティング、情報収集の場としても活躍しそうだ。