EDIT
場所は代官山猿楽町。今ではすっかり街の顔ともなったT-SITEをはじめ、アパレルショップや雑貨店、カフェ、が建ち並ぶ人気のエリアだ。代官山の駅からT-SITEにいくまでの賑やかな道沿いに、この建物を見つけた。
外観は古民家のようだが、2013年に建ったばかり新しい建物だ。階段を上がった2階部分を募集している。現在募集しているのは残り2区画だが、両方とも天井の高さもそれなりに確保され、小さな窓も多めにあり明るい。人通りの多い通りであるため、ショップとしての利用はもちろん有効だが、2階へ上がれば外の雑音もかわしやすいため、オフィスとしても相応しい空間ではないだろうか。正直なところ、床面積がかなりコンパクトなため、スタッフ数人でこもって仕事をする方が向いていそうではある。こういった用途の建物としては比較的珍しい、新築木造の建物であり、存在感ある柱が空間の魅力を引き出している。そこで、少し和の雰囲気を醸し出すこのスペースに、思い切って茶の間の要素を取り込んではいかがだろうか。畳を敷き、ちゃぶ台を置く。それを取り囲むようにPCを並べて座り、お茶を飲みながら、仕事する。オフィスは広ければ広いほどいいという考え方はもっともだが、スタッフ同士の距離は離れてはならない。少し強引かもしれないが、少し前の時代の日本の食卓のように、お互いの様子がすぐにわかり、声をかけ安い環境なら、自然とコミニケーションが生まれるのではないだろうか。もしも少し息苦しくなったら、代官山にたくさんあるカフェのどこかで休憩してもよいだろう。スタッフは家族同然。膝を突き合わせて仕事をするうちに、オフィスにも、会社にも、スタッフにも、ますます愛着が持てるようになるのではないだろうか。
EDITOR’S EYE
202号室のみ、飲食店もご相談可能とのこと。ただし、ガスの引き込みができないため、給湯等は電気になる。なお、現状では壁と床、天井部分は、下地材が剥き出しであり、その後のクロスや床貼りなどは入居者の好みで行う事になる。電気は分電盤まで来ているので、後の配線はお好みで取り付けて頂ければと思う。