EDIT
最寄りは外苑前と表参道。距離的にはやや外苑前が近いようだが、ほぼ中間地点と捉えていい場所にこの建物はある。この周辺を代表する建物としては、青山迎賓館やホテルフロラシオンなどがあり、青山通りの賑やかな商業エリアというよりは、住宅地の雰囲気に近く、その中に個性的なショップやギャラリーが数件点在していたりと、無秩序に配置されている。
建物は、ガラスブロックとコンクリートでできた円筒の前に、三角形のオブジェ。幾何学的なデザインが目を引く。通りからの視認性が高い1階を募集しており、内装はスケルトン状態だ。「スケルトン」と聞くと、水回りの造作を初め、かなりの覚悟と予算をもって内装にあたる必要があると思うが、この物件はトイレやキッチンなどの欠かせない設備は、専有部分外に共有部分としてついている。エアコンやダクトレール等、整えなければならない課題はあるにせよ、17坪のフロアはあなたのアイディアを実現できるステージになり得るのではないだろうか。
まずは少し肩の力を抜いて、やってみたいことや、やったら楽しそうなことをイメージしてみよう。カーペットの敷かれたオフィス仕様のフロアや、デザインされすぎたビルではなかなか実施に踏み出せない事も、この様なスケルトン仕様の物件であれば、意外に実現できてしまうポテンシャルがあると思う。少し大げさにいえば、オフィスはステージのようなもの。実面積は変えられないが、そこで繰り広げられる物語と可能性だけは広げ続けられるような空間を造りたい。
EDITOR’S EYE
もちろんショップやギャラリー、カフェにしても素敵に仕上がる物件だと思う。奥にバックヤードも取りやすい間取りであるため、見せたくない部分はそこに集中させることもできる。通りに面している丸いガラス張りの部分は、特に視線を集めるはずなので、ステージに立っているような気分で、かっこ良く働きたい。