EDIT
表参道の駅に降り立つ。地下鉄3線が交わる駅はいつも混雑していて、地上と同じくらい賑やかだ。やや早足で人の波に乗るように地上に出るとすぐに、特徴的な姿をしたこの建物が現れた。
最近の表参道には、世界の著名な建築家たちが手がけたビルが次々に現れ、その建築物を見るということが、この街に人が訪れる理由の1つにもなっているという。このビルももちろん日本を代表する建築家の作品の一つで、2013年に建ったばかりのルーキーだ。先輩の有名建築物の中で、表参道らしい雰囲気を守りながら、しかし自分らしさを主張することを忘れないように建っている姿は、やはり美しいしかっこいいと思った。
これはあくまで主観の話だが、ケヤキ並木に落ちている小枝を集めて真ん中をひもで束ねたように見えるフォルム。この土地に対するリスペクトにも感じるし、RC造であっても繊細で、温かい雰囲気を醸し出しているように思う。室内は約25坪の円形に近いスケルトンのフロア。募集している4階部分はケヤキ並木と同じほどの高さなので、窓からは葉の緑や、季節によってはイルミネーションが見えて素敵だろう。
今回はオフィス、もしくはショールームでの募集となる。世界中の有名企業が名を連ねるこの表参道に、あなたもそろそろルーキーとして登場してもいい頃なのではないだろうか。
EDITOR’S EYE
写真を見て、すぐにどのビルかお分かりの方も多いだろう。反対側の道路から歩道橋を渡って近づいていく時も、ファザードがとてもきれいに見え、画になるビルだと思った。