EDIT
代官山駅や旧山手通りから、猿楽町の交差点を目指す。T-SITEや華やかなアパレルショップを抜け、住宅街に入る。ハイクラスなレジデンスが多く建つ敷居の高い雰囲気の中で、この交差点のある通りは、レストランやサロンもあれば、昔ながらの米屋や畳屋もあり、代官山の違う顔を見たような気持ちになった。なぜか馴染みやすい空気を感じるこの通りに、少しだけ目をひくこの白い建物を見つけた。
印象的だったのは、丸くて白い扉。つい開けてみたくなる魅力がある。もちろん店舗として利用する場合は、通り沿いのドアやサッシュを全て開閉可能なものに入れ替えて、オープンテラスの様な雰囲気を楽しんでもいいかもしれない。空間としては、現在2区画に縦に分けられており、奥にまとめられた水回り部分を含めると3区画になる。そして、それぞれの区画が、エントランスと同様の白い扉と壁で仕切られている。本来はスケルトンでワンフロアにしての引渡のため、内装は全て取り外す予定ではあるが、希望があれば、残置物を利用する相談もできる。例えば、ライティングレールに素敵な照明を下げれば、ショールームやギャラリーにも利用できるかもしれない。スケルトン仕様であるため天井が高く感じられ、通常のオフィスビルに入ったフロアよりも開放的な気分を味わえるだろう。外から見ると、全体的に白くて、こじんまりとした雰囲気がかわいらしいこの物件。できるだけこのかわいらしさを残すような、そして通りの雰囲気にもあうような、温かみのある空間に仕上げてみてはいかがだろうか。
EDITOR’S EYE
業種に関しては、撮影スタジオ、スクール、カフェ、アパレルショップ等多様に相談できるとのことだ。このエリアでの貴重な路面店である。なお、渋谷駅からも徒歩10分圏内。少し躱した感じの立地も魅力に感じてしまう物件だ。