EDIT
外苑前駅をおりて、青山一丁目方面へ青山通りを歩く。高層のオフィスビル、インテリアや輸入車の華やかなショールームが立ち並び、ビジネスマンや観光客で休日平日問わず賑わう大通りである。しかし少し裏に入れば、まだ青山通りにこんなに人やオフィスが集まる前から、山手の優雅で上品な暮らしを楽しんできた人たちの住宅街が広がっている。そんなエリアの中にこの物件を見つけた。
緑色の屋根に、大きな樹。「海外の建物」と言われて思い浮かべる姿に最も近いかもしれない白い壁の明るい洋館。室内は白を基調としたシンプルなインテリアで、コンクリートにはない木造ならではの温かみが感じられる。間取りは4SLDKだが、5LDK、もしくは6LDKともとれる造りで都心の割にはどの部屋も日当りがよい。もともとはファミリー向けの住宅であったが、今回はここをオフィスとして貸し出す提案を頂いた。ペットも相談できるので、愛犬と一緒に出勤しても彼らが飽きてしまう事のない広さががある。インテリアは、キッチン、バスルームを含め、一切が外国式のデザインであるため、それらを使用したり、眺めたりする事で生まれるアイディアもありそうだ。コンクリートジャングルを離れて、静かな環境、木のぬくもりに癒されながら仕事をするのも悪くないと思える物件であった。
EDITOR’S EYE
エントランス横の大きな樹木は周囲の方にも愛されている存在で、この物件のシンボルツリーとなっている。晴れた日はこの木まわりでベンチやテーブルを出して、外で仕事をする事もできそうだ。