EDIT
北青山は東京の人気商業エリアの中でも、幅広い年齢層が落ち着いて買い物や街歩きを楽しめる場所だ。青山らしいセンスを感じるアパレルショップやレストラン、サロンが住宅街の中に混在し、常に賑わいを見せている。ランドマークのような建物を中心にというよりは、個々の店舗が個性を持ち寄って、この街の魅力を作り出している様な印象を受ける。そんな北青山で、ひとつの個性的な空室物件を見つけた。
はじめはレストランかと思って近づいてみると、中に大きな絵がかかっている。以前はアパレルショップだったそうだが、飲食店やサロンとしても十分利用できる大型物件だ。
外観よりも内装に個性があり、室内に段差がある。それにともない人一人が通れるくらいの通路もある。ここをスタイルとセンスの良いショップスタッフが通るのか、かわいらしい制服の気の利いたカフェスタッフが通るのか、想像してみるがどちらでも今のところ楽しい絵がかけそうだ。
何もないところから1から作り込むのも店作りのひとつの楽しみだが、今の造作を生かしながら、自分たちらしいスペースを作るのも面白いかもしれない。もちろんオフィスとしても利用価値は高そうだ。
いずれにしても、新たなワークスタイルのおおまかな絵がかけているなら、あとはディテールがこの物件にあてはまるかをぜひ一度ご覧頂きたい物件である。
EDITOR’S EYE
なんとなく懐かしさを感じる物件だと思った。ここから手を加えて新しい息吹を吹き込み、人が出入りするようになれば、かなり目立つ存在の建物になるだろう。空室にしておくのがもったいない1軒である。