EDIT
南青山の閑静な住宅街を歩いていると、ショップが点在しているあたりからほんの少し離れたあたりに、はっとする白くて美しい建物がある。白という色にはいくつかの種類があるというが、この白は真っ白。偽りのないかんじ。
この建物は、外にでている配管を含め、全て白。オーナーの意向か、植木や鉢植え、オブジェなどは一切ない。ただそこに白い建物がある。という事だけが情報として入ってくる。そして次に、中では何が行われているかが気になってくる不思議な存在感がある。
ドアを開くとすぐに階段があり、数段降りるとメインのフロア、さらに別の所からでている階段を降りると、小さなフロアが設けられている。この段差をどう使うかが、この物件のインテリアのポイントになるかもしれない。外観がシンプルで潔いからこそ、中は思いっきり凝ったインテリアにするのか、はたまた外からなかへのつながりを感じさせるようなデザインにするのかは、入居者の思いのままに・・・。南青山のこの土地に自分の城を持つなら、このくらいの存在感がほしくはないだろうか。
EDITOR’S EYE
駅からも近く、全てにおいてバランスがとれた物件といえる。クリエイティブな業種はもちろん、どんな業種でもレイアウトしやすい間取りかもしれない。でも、その作り方ひとつで大きく個性が表れる空間だろう。