EDIT
場所は表参道骨董通り。華やかなアパレルやインテリアのショップが立ち並んだ時代にも一区切りがされ、新たな転換期が訪れてきているのを感じるエリア。ショップや人の流れは以前より少なくなったかもしれないが、根津美術館や、岡本太郎記念館など、アートとの距離が近いこのエリアに良い印象を抱き、今後に期待する人たちも多くいるのではないだろうか。
そんなエリアにみつけたのが、このスケルトンの物件。骨董通りから一本入ったところに位置する1階と地下1階のメゾネットタイプの区画。状況はスケルトンで、前テナントの空調設備がa残置された状態で設置されている。正直未知数が多い物件だが、この状態でも「なんかいい。」と思わせてくれるポテンシャルがある。天井は2フロアとも3m越え、床壁天井は、荒々しさしが際立つが、防塵処理を施し、しっかりとした照明計画を行えば、この状態でも魅力ある空間に化けるだろう。空間全てを白くすれば、地下はギャラリーのような空間に変化し、一気にスタイリッシュな空間にも変わる事ができる。
この空間は、雰囲気的にはbaseというキーワードがしっくりくる。基地や拠点的な意味でも、土台的な意味でも、集まるメンバーが、何かに夢中になっているイメージが沸く。内装は、あまり作り込まず、なるべくシンプルに仕上げてほしい。そうすると、日常的な作業もミッションとなり、打合せは作戦会議と言えるような働くスタイルが出来上がるような気がする。
EDITOR’S EYE
近隣には、人気の高いショップもあり、少しこだわりの強いエリアの1画。どうせなら、このエリア自体の魅力を高めるため、やはりこだわりの強い利用者に入ってもらいたい。きっとこのエリアを代表するような場所にもなりうる可能性があると思う。