EDIT
自由が丘駅前の華やかしくも雑然とした賑わいを少し躱したあたり。オシャレなショップが並び、学生が多く通る道沿いに、この建物はあった。コンパクトな建物で元々ショップ利用ニーズが高いこともあり、ピンクの建物。とはいっても、建物は古く、いい感じにくすんだ落ち着いた色合いが、嫌な気にはさせない。
入り口正面に、柱、電信柱と、入るものを阻むようなネガティブさが気に入った。全利用者は、今なお人気の高いサンダルショップが利用していたが、去りし時に、内装をすべて解体したため、ご覧の通りのスケルトン状態となっている。段差がある奥から正面を眺めると、壁面は荒々しい状態、差し込む陽の光がここを洞窟のように感じさせてくれる。思うところ、利用用途は間違いなくショップに適している物件。でもこの洞窟感がなかなか面白い。正面の開口部付近をショールームエリア。奥をバックオフィスとして利用するのも悪くない。
人通りの多いい場所だからこそ、空間も働き方も、人の目を引くようなものにしていただきたい。通りを通る人の目線を変える。そんな風に考えたら、今からどんな人が入ってくれるのか楽しみだ。
EDITOR’S EYE
通りは20代前半の女性の流れが非常に多く、その層に対する認知はとりやすい建物。自社商品やブランド、サービスでも良いだろう。そういった何かを持っている利用者を待っている。