EDIT
渋谷駅からR246沿いに坂を上り、徒歩6分の所にあるビルの一室。廊下を歩けば、古い校舎や団地のような雰囲気が漂い、渋谷駅の近くにこんなヴィンテージ感漂う建物があったのかと驚かされる。
部屋番号の書かれた扉を開け、室内に入れば入り口から突き当たりの窓まで四隅がスコンと抜け、使いやすいであろう事が容易に想像できる空間が広がる。床や天井等は前入居者が使用したままで原状回復がなされておらず、入居者が自前でリノベーションすることが前提として貸し出されている。壁などは白いペンキが汚れており、これを上から塗り重ねる事できれいにしたり、床のタイルカーペットをウッドフローリングに変えるだけでも、全く違う印象になるだろう。また、照明が蛍光灯なので、これをスポットライトや吊り式の照明に変えることにより、自分らしい空間が作り込めることが楽しい。ここまでシンプルな空間には家具や気の利いた備品などが本当に良く映えるので、入居したあとに色々変えて試してみる面白さもある。
トイレや洗面台、キッチンは扉で区切られた空間にあり、来客に対しての見え方もよい作りになっている。この間取りのおかげで室内のすっきりとした印象を保っているのだろう。
年季の入った建物だからこそ、扉や磨りガラス、配管などのパーツが雰囲気よく、この空間に自分のセンスを足し改装する事ができればとてもいい空間を手にする事ができるだろう。
EDITOR’S EYE
間取りが広くとられているので、机の配置などがしやすく、どの職種の方でも使いやすい空間であると考える。この広さで改装自由というのはなかなかないので、探されていた方は是非。