EDIT
2009年に竣工したガラス張りの店舗ビルが表参道にある。青空と新緑が似合いそうな、人間でいうところの「さわやか」なビル。新しいビルなだけあって、スケルトンのモルタル仕上げも天井の高さも、手を加えずそのまま利用したくなる空間である。
場所は表参道を象徴するラグジュアリーブランドのちょうど裏手。表参道の駅からも徒歩4分と、駅からオフィスまで歩く距離感としてはちょうど良いところだ。朝の満員電車から解放され、表参道に降り立った瞬間にすっとスイッチが切り替わり、オフィスまでの道すがら仕事のアイデアや今日やるべきことなどを考える。街の空気を五感で感じながらオフィスに向かう。ドラマの1シーンにでも登場しそうな気持の良い一日の始まりだ。
用途は店舗となるため、ショールームスペースが必要だったりギャラリーも併設したいという方にお勧めしたい物件。もし純粋なオフィススペースだけを考えている方でも、アイデアひとつでオフィスが売り上げを上げる店舗になる可能性すら秘めている。オフィスの受付空間をギャラリースペースも兼ねた空間にしてしまうのはどうだろう。ギャラリーとして外部の人に使ってもらえれば単なるオフィスの機能とは違ってくるし、そのスペース、もしかしたらパーティースペースとして使ってもらえる場になる可能性だってある。もちろん自分たちで使うのだってアリ。既存のオフィスという概念に囚われず、自由な発想で空間を使おう。
EDITOR’S EYE
タイプで言えば、「さわやかイケメン」。端正な顔立ちと華やかな雰囲気まで兼ね備えている。
店舗用途とはいえアイデア次第では新しいオフィスの形、オフィスという場のあり方が変わる物件となりそうだ。