神宮前オフィス | メゾネットSOHO
EDIT
>>LOCATION
外苑前駅周辺の喧噪な街並から、何本か道を奥に入った場所に建つ白い箱。徒歩圏内には国立競技場や神宮球場などがあり、来年のオリンピックに向けて、追い込みをかけるように慌ただしいこのエリア。しかし、そんな事はおかまいなしと言わんばかりに、この建物が立つ路地裏には静かな環境が広がっていて、時間の流れもとても穏やかだ。
>>SPACE
建物中央の階段を2Fへ上り、部屋の扉を開けると、この明るい空間にふわっと包まれる。よく、人の印象は最初の数秒で決まると言うが、この空間はまさに入った瞬間その良さを確信できるはず。吹き抜けた階段室に満遍なく光が落ち、元々の明るい色味で仕上げた床壁天井を、さらに明るく照らす。ベストなタイミングで訪れたというのもあるが、きっとどの時間であっても、この本質的な気持ち良さは変わらなそうだ。室内は2-3Fのメゾネットで、中央の階段を軸に空間が展開していくような構成。住居仕様なので、良くも悪くも水回りなど生活機能は充実しているものの、SOHO物件でよく懸念されがちな使い勝手の悪さは感じず、むしろ2部屋はすっきりしていて、レイアウトなどにもそれほど困らないだろう。
空間の優秀さもさることながら、この物件はもう一つ特別な場所がある。階段をさらに上がった先にある広々とした屋上スペース。今まさに建設中の国立競技場や外苑の花火も目の前というベストなポジションにあって、周辺を取り囲うようなビルもなく、そこにはぽっかりと大きな空が広がっているだけ。もう何も言う必要もない、気持ちのいいスペースだ。
>>WORKSTYLE
この空間のトーンを落とさないよう、家具なども明るい色味で揃え、光の落ちる場所には植物などを置くなどして、全体の雰囲気を整えるといい。また、贅沢な屋上も、許容の範囲内で自由に遊び・働く場として本気で使い倒していただきたい。住居での募集がベースの物件のため、住居契約で登記不可などの、少々厳しい条件は付いてしまう。しかし、それでも一度踏み入れれば、ここで過ごす時間をきっと気に入り、どうにかしてでもここで働きたい!とすら思わせてくれるだろう。個人的には、3Fから屋上へ続く階段スペースが一番光も差し込み、明るく健やかさもあり好きだ。朝、出勤した時は、まず少しのあいだその階段に腰掛けてみる。眠たい頭を差し込む光で覚ましつつ、今日1日の動き方を考えてから、いざすっきりした気持ちでデスクに向かう。そんな自分だけの場所・時間を見つけられれば、よりこの空間で過ごす時間が好きになっていくはずだ。
EDITOR’S EYE
ここ数年で初めて出てきたこの区画。それほど居心地が良く、簡単にはこの空間を手放せないということの表れだろうか。お世辞なしにこの空間の居心地の良さは高く、清潔感もある。積極的に人を招き入れ、自慢したくなる空間となるだろう。