神宮前オフィス・店舗|路面区画 スケルトン空間
EDIT
>>LOCATION
明治神宮前駅より徒歩数分。キャットストリートと明治通りに挟まれたこのエリア一帯は、表通りの様なわかりやすさはないが、個性的な飲食店やアパレル、美容室なども多く、所々に行列が出来ているというシーンを目にすることができる。周辺で働く人が行き交う場所でもあり、人通りは意外にも多く、単なる裏道というだけでなく、賑わいのある通りだろう。
神宮前6丁目郵便局からすぐ、ストリートでも人気を博すmonkey time BEAUTY&YOUTHのすぐ目の前。ガラス張りの路面区画がぽっかりと空のまま、両手を広げて歓迎してくれた。
>>SPACE
街並みとはやや異質とも思える石貼りで重厚感のある外観と、緩くRを描いて大きく確保されたガラス面が特徴的なこの建物。1棟利用していた以前のテナントが抜けた後、続々と入居者が決まり、残すは路面のこの区画のみとなる。店舗想定の空間であり業種・用途も相談可能。ほぼスケルトンという状況で賃料設定もリーズナブルとは言えないが、空調設備のみが残されていることもあり、オフィス利用も含め、想定できる用途の幅は広がるだろう。道路に向かって両手を広げた様な変形の扇型の空間は、印象そのままに、開放的に利用するイメージもつきやすいはずだ。
>>HOW TO USE
外部から見た視認性の良さとは裏腹に、入り口は建物脇に2箇所のみ。店舗想定として考えると動線は少々ネックとなるかもしれないが、前面の大きな窓は目一杯視線を集める為に利用でき、ショーウィンドウとしてはもちろん、飲食店舗であれば、光を浴びながら談笑する客席を思う存分見せられると思うと、それはそれで悪くないのかもしれない。
コスト的な負担はあるが、この立地であればイベント・レンタルスペースなど、場所としての有効活用も可能な気もするし、オフィス単体で考えると重目の初期投資とランニングコストについても、自社製品のショールームや店舗と兼用とすれば、メリハリをつけての利用ができるのではないだろうか。人目を引きつけることのできるこの立地で、建物のメインとなる路面区画。少し気合いを入れて外からの見え方、魅せ方をイメージし、思わず中を覗き込みたくなる様な顔を作ることが出来れば、この建物、いや、このエリア自体のアイキャッチの様な存在となり得る可能性は十二分にあるだろう。
EDITOR’S EYE
よくよく写真を見るとお分かり頂けると思うのだが、実はガラスの中央部分に扉がある。元々の計画では、ドライエリアの上に橋をかけ、前面と行き来ができる様になる予定だったらしいのだが、現状ではその計画も変更となり開かずの扉となる。
室内側からはあえてドアとして装飾を施してみるなど、遊び心のある面白い利用方法も考えられそうだ。