渋谷オフィス | デザイナーズリノベSOHO
EDIT
>>LOCATION
渋谷と代官山のちょうど中間に位置する鴬谷町。大型の高級レジデンスや学校などが並ぶ、どちらかと言うと住宅街のイメージが強いこのエリア。しかし、隣り合う桜丘や猿楽町と同様に渋谷などへのアクセスがいい立地なので、静かな環境でクリエイティブ作業に没頭したい会社などにも人気エリアの一つでもある。そんな立地に見つけたこの物件。渋谷駅からは8分ほどの、少しディープな住宅街の路地沿いにひっそりと立っていた。
>>SPACE
2018年に大きく手が加えられ、部屋ごとに異なる個性豊かな空間へと生まれ変わったこの建物。今回ご紹介するのは、そのラインナップの中では割とあっさりめのデザイン空間。ちょっと浮かれ気味のパラソルなどが置かれた専有デッキにある入り口扉を開けると、その空間は現れる。木材の使い方が印象的な空間で、白壁やコンクリート素地、床の磁器タイルとの組み合わせが、なんともメリハリがあって面白い。住居仕様で、間取りは1SLDK。もちろん水周りも全て使え、さらに生活に必要な家電系までも一式揃っているので、住むこともまったく問題ない。むしろ、こんな部屋に住みたい!という人は多いんじゃないだろうか。ただ一つ懸念点をあげるなら、この部屋には窓がほぼない。入り口扉と小部屋にある2つだけで、日中でも照明はマストアイテムとなる。その面で少し好みは分かれやすい空間かもしれないが、あらかじめライティングもしっかり仕組まれているので、これはこれで雰囲気があって居心地のいい空間ではある。
>>WORKSTYLE
クリエイティブ会社など、日中オフィスで過ごす時間が多い方々にいい空間かもしれない。常に一定の光の下で、一心不乱に作業へ没頭し、疲れた時は明るいデッキ出て、日光と風を感じながらコーヒーでも飲んで充電。そしてまた働く。また、たとえ徹夜の多い時でも、朝お風呂に入り、洗濯もして身も心もさっぱり。次の日もフレッシュな気持ちで作業に没頭できそうだ。そんなことができるのも、このセットアップされた住居仕様の空間ならではの働き方だろう。紹介していてなんだが、こんな物件にオフィスを構えてしまったら最後。働かなくてはいけないと思いつつも、少し気を抜いたらのらりくらりと日々を過ごしてしまいそうな、そんな居心地の良さは強い。そのため、しっかり気を引き締めて、集中する時間、休憩する時間をしっかり自己管理し、メリハリのある上質な時間と、クリエイティブな仕事をこの空間をベースに楽しんでみてはどうだろうか。
EDITOR’S EYE
まるで南国にあるVillaのような入り口周りの雰囲気。天気のいい日にはパラソルの下で転がって、ビールでも飲みながらサンバスでも楽しみたい。働く時間はもちろんだが、せっかくせわしない渋谷エリアから遠ざかった静かな環境にいるのだから、そのくらいスローペースに、気持ちよく働く時間と休む時間をスイッチさせて楽しんでもいいんじゃないだろうか。