桜新町オフィス | リノベ済みデザインSOHO
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>>LOCATION
桜新町駅を下り、国道246方面へ伸びる商店街通りを道なりに進む。この通りは通称サザエさん通りとも呼ばれていて、通りにはサザエさんの銅像や看板、原作者である長谷川町子美術館なども立っている。このエリアが直接的な舞台ではないようだが、今でも大通りから一歩奥へ入れば、どことなく昭和の雰囲気というか、懐かしい住宅地の空気を感じられ、漫画の世界観と共通するものは感じられるだろう。そんな空気を感じつ通りを進み、246との交差点を右へ曲がると、まもなくして首都高沿いにこの建物は見えてくる。
>>SPACE
個性的なフォルムをした建物。その上層階にある元オーナー住居のこの区画は、1Fエントランスにある専用エレベーターからその内部空間に至るまで、ただならぬ存在感を感じる空間だった。表記だけ見れば3LDKと物珍しさはないが、どのスペースもとにかくゆったりとしていて広々。30帖ほどあるという広々のリビングをはじめ、作り込まれた和室や印象的な光の注ぐライトコート。4Fのバルコニーに出れば、これでもかと遠くまで見事に抜けた景色が広がり、この爽快な眺めはたまらない。イメージはハリウッドスターの豪邸というところか。実は以前までかなりインパクト強すぎな空間だったようだが、2018年の6月に一部お化粧直しを行い、全体的にトーンを落とた大人な空間に仕上げられた。とは言え、今でもところどころに見え隠れするそのバブルな装飾。特にリビングの吹き抜けにある謎の木や石を置いたエリアなど、軽く付いていけない世界観がまたこの物件の面白さでもある。
>>WORKSTYLE
駅からの距離はそこそこあるものの、あまり日中に出入りが少ない業種ならSOHOはもちろん、オフィス単体利用も現実味としてはあるだろう。またはこの特殊な空間なので、ハウススタジオなんてのも良いかもしれない。ちょっとした番組すら撮影できてしまいそうだ。。色々イメージは膨らむものの、なんせこの個性的な空間。そう簡単にはドンピシャにハマる方は現れないだろう。また、内装にも基本手を加えることが出来なそうなので、このままの空間で使うことがマストとなってしまう。ただその分、奇跡的なマッチングを果たした時には、そのペアーは最高のパフォーマンスを発揮するかもしれない。それを楽しみに、奇跡の相手が現れる瞬間を今か今かとこの空間は待っているのかもしれない。
EDITOR’S EYE
この室内にいてふと気がつくことがある。常に多くの車が行き交う246と首都高沿いにいるはずなのに、室内にいるとほとんど外の音が気にならない。これは2重壁構造という特殊な工法で作られているためで、その効果には驚かされる。つくづく、バブル期の建物はお金の掛け方が違うなと感じた。