南青山オフィス | デザイナーズリノベ空間
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>>LOCATION
世界的にも有名なプラダ青山というアイコンを持ち、ハイブランドのショップやレトロな建物が混じり合うみゆき通り。そんな通勤路を進む事8分ほどの、緑豊かなエリアに見つけたこの物件。緑豊かとだけ言うと聞こえはいいが、実は青山霊園に隣接した場所にあり、室内から見渡す先には緑と墓地。。ネガティブポイントからのスタートとなるが、それを踏まえた上でこの物件を見ていくと、後はいい面しか思い浮かばないから不思議なものだ。
>>SPACE
2006年に大規模リノベーションを行い、2007年にはグッドデザイン賞を受賞したこの建物。今回の募集はそのベース部分にあたる1F・2Fで、1Fは天井高3.2M。設備なども一通り揃ったスケルトン仕様の空間で、使い勝手の良さそうなコの字型をしたプランと、2面の大きなガラス面からダイレクトに望む外の風景。。あえて言わずともお分かりになると思うが、軽く開き直れば緑豊かで気持ちが良い眺めが手に入れられる。さらに、この区画にだけ広々とした裏庭スペースがもれなくついてくる。正確には共有部という扱いのスペースだが、正直1Fの利用者以外でこのスペースに踏み入れる事はできないので、ほぼほぼ1Fのみの特権と言えよう。かたや、1Fと少しテイストが異なる2F部分。白く塗装されたスケルトン仕様の壁や天井と、香ばしい色合いのフローリングで仕上げられたシンプルな空間。こちらは住居仕様ということもあって水回りなどもあるが、それらは中央のコア部分にスッキリ収められているので、シンプルで良い。もちろんこの空間から望む風景は1Fと同様だが、目線がちょうど緑を水平に眺めるポジションにあるため、他でこのような環境を青山で手に入れることはなかなか難しそうだ。
>>HOW TO USE
どうしても立地の特異性がネガティブな方向にとらわれがちな物件だが、南青山というブランド力あるアドレスを持ち、静かで緑豊かな環境を手に入れられるこの物件。見た目や環境だけではなく、内部に秘めた空間も優秀で、シンプルな間取りはレイアウトの幅も広げてくれ、こんな空間で働きたい!と、素直に思わせてくれる空間だ。きっとこんな空間がこのエリアで現れる機会も少ないだろう。そのタイミングを待つよりかは、むしろ考え方を切り替え、逆にこの立地さえもウリにしてしまうようなポジティブさで突き進んでみてはどうだろう。きっと考え方1つでこの物件への見方は変わり、使い始めたら意外と小さなことを気にしていたんだなとバカらしく思えてしまうかもしれない。
EDITOR’S EYE
プチ情報として、建物のファザードを飾る特徴的な化粧タイル。実はこれ、2021年東京オリンピックのロゴデザインでも有名な野老朝雄氏の作品だという。グッドデザイン賞を受賞するなど、色々お墨付きな建物である。霊園と言うと、ネガティブなイメージをもたれる方も多いかもしれないが、この青山霊園に関しては、散歩する人がいれば、小学生などが遊んでいたり、観光客すら訪れていたりと、ちょっとした公園のような場としても使われている。ちょっとした偏見を捨てれば、実はその周辺は環境も良く、静かに働くには悪くないのかもしれない。