南青山オフィス | 新築スケルトン空間
EDIT
>>LOCATION
南青山にある、通称骨董通り。かつては骨董品店が並び、今では海外のカフェなどが日本進出の足がかりとして選ぶなど、常に話題性を持ったこの通り。そんな通りを六本木方面へ進むこと7〜8分ほど。根津美術館やブルーノートなども並ぶ駒沢通りが、骨董通りを横断して、六本木通りへと緩やかにカーブする道沿いに、この冬新しい建物が誕生した。不規則な敷地に沿って白く少し尖った形をしている建物。その形だけではなく、その成り立ちや存在などもなかなかエッジをきかせている。
>>SPACE
コインパーキングの利用されていない頭上スペースを有効活用するという、エッジの効いた新しいビジネスモデルを元にスタートしたフィルパークシリーズ。1Fはコインパーキング。その上の2F・3Fが募集の区画で、室内はよくある店舗物件のように、鉄骨のニュートラルなスケルトン空間が広がっている。設備や水回りはもちろん、エレベーターもない淡白な作りだが、その純粋さがかえって魅力的でもあり、天井も高く、開口面も大きく開放的。現況なにもない状態だからこそ、空間のシンプルな良さを十分感じられるだろう。現在はノーマルな表情をしているが、今後それぞれの区画に入るテナントによっても、良くも悪くも建物の印象はガラッと変わっていく。道路からの視認性も高く、今後この空間がどう着色されていくかが楽しみな建物だ。
>>HOW TO USE
コインパーキングの付いた店舗物件。郊外では見ることはあっても、この青山エリアであえて1Fをパーキングにするとはなかなか大胆な挑戦だろう。2Fは飲食も可能で、3Fは物販系の店舗・オフィスのみになるが、この区画の利用者にはもれなく屋上の利用も許可される。あくまで簡単な利用にどうぞというスペースなので、大胆に店舗として利用することはできないが、ちょっとした日常のリフレッシュの場などには良さそうだ。
ほんの2区画しかないこの小さな建物。今はまだ誰も知らない存在ではあるが、いつかこの通り沿いにある根津美術館やブルーノート、岡本太郎記念館などの、人々から目印とされてきている建物たちと肩を並べ、アイコン的存在になるようエッジを効かせて利用してみていただきたい。
EDITOR’S EYE
フィルパークのプロジェクトの性質上、10年単位を一つの区切りとして計画されている建物なので、構造などもとてもシンプル。エレベーターの設置が必要ないように低層の3層で作られているなど、その見た目以上にかなり合理的な建物に感じた。オーナーの希望としては、2Fは飲食系、3Fは物販などを希望しているという。現在検討者が多くいるようだが、まだオーナーの興味にまだハマっていないようなので、我こそはという方がいれば是非すぐに手を上げてほしい。