EDIT
中目黒駅へと降り立ち、向かうは目黒区役所方面。駒沢通り沿いに歩くこと、駅から約10分。普段、中目黒を訪れるとしたらそのほとんどは駅の反対側かもしれない。しかし今回の物件までの道のりには、ぽつんぽつんとお洒落なショップが点在しはじめている。中目黒といってもそっち側かぁ、と肩を落とした方にとっても、足をのばす価値がある今後が楽しみな物件を見つけたので、是非ご紹介したい。この度ひっそりと募集が開始された、スタジオ居抜きの丸ごと1棟物件だ。
建物は地下2Fから地上5F、空間としては大きく4層に分かれている。スタジオ仕様はB2-B1F、2-3F、4-5F(天窓付き)の3空間。2階分で1つの大空間をなしているため、天高はそれぞれ5〜6mある。メゾネット部分をうまく使い、ちょっとした打ち合わせスペースやメイクルームもきちんと確保されている。一番惹きつけられる最上階にひとたび足を踏み入れれば、なんだか少し特別なひと時を過ごせそうな気分になる。贅沢にぽっかりと切り取られた天窓は、光のみならず、作り出す影さえ粋な装飾にしてしまう。残る2空間のスタジオは一転して、外部の光が遮断された空間だ。ただし、最小限の窓はあるので是非現地でご確認いただきたい。1Fは通常の天高で、駐車場やエントランス、受付や休憩室が位置しており、来客対応はばっちりである。エレベーターもスタジオ仕様のため、たいていの家具や機材は運び込めてしまうという頼もしいスペックを備えた物件であった。
現在、撮影スタジオとして運営中のこちらの物件。次の入居者が決まり次第、諸調整の上引き渡しになる。現状ある機材や設備についても、もしかしたらそのまま残されるかもしれない。しかし、白ホリ撤去も応相談とのことなので、撮影スタジオ以外の可能性も十二分に開かれている。この贅沢な天高、1棟貸し、なかなか出ない希少な条件の中で、物件さえあればすぐにでも試したかった構想がある方は、今すぐお声掛けいただきたい。ひっそりと募集を開始された今回の物件。この建物がどう生まれ変わるのか、まだ誰も知らない。
EDITOR’S EYE
建物の斜向かいにHAPPAという気になる外観の建物がある。そこにはギャラリーも入っており、センスある入居者のシェアスペースのようだ。休憩がてら一度足を運んでみてはいかがだろう。もしかしたら、まだ見ぬよい出逢いが生まれるかもしれない。