神南オフィス|最上階ペントハウス
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>>LOCATION
渋谷区神南。誰もが知るセレクトショップから、こじんまりしたショップまでもが軒を連ねるアパレルエリアでもありながら、ホテルやテラス席の広いカフェなどもあり、曜日を問わず人で賑わうエリア。少々雑多な印象もありながら、行き交う人は皆個性的な出で立ちで、そのセンスに刺激を受けるような場所でもある。そんな街並みに溶け込みひっそりと立つビルの最上階で、これからの季節には気持ちよさそうな空間を見つけた。
>>SPACE
路地裏に周りこんだ表側のエントランスから、レトロな雰囲気の共有部を進み、最上階ワンフロアの今回の空間へ。左右に分かれた扉の先はいずれも室内につながるやや変則的なレイアウト。室内は、少々時代感を感じるスタンダードな住居仕様だが、何よりもこの空間の魅力を引き立てているのはその圧倒的なバルコニーだろう。北側のバルコニーはやや小ぶりなものの、南側に面しフロアの端から端までつながるバルコニーは、質感の良いウッドデッキなどで整えた姿をイメージしていただければ、そのポテンシャルも十分ご理解頂けるはずだ。室内の面積20坪程に対し、4/5程の面積となる実に16坪ものバルコニー。8Fだけに視線の抜けも確保されており、思わず自慢したくなるとっておきの場所になるだろう。
>>HOW TO USE
間取りとしてはやや変形のLDスペースと個室が一つ。あまり大人数での利用には適さず、室内の設えも現状ではレトロな為、壁紙や照明などでお好みの空間へとアレンジが必要だろう。ただ、エントランスから個室とLDスペースへと動線を分けることのできるレイアウトなどは機能性の良さも感じさせてくれるはずだ。東西南北全ての方向から余すことなく光の入る明るい空間で、トコトン籠って仕事をと思いつつも、、どこからも常に視界に入るバルコニーは無視できない。アイデアに煮詰まった時、ホッと息をつきたい時、真剣な相談をしたい時などなど、日常で起こりうる仕事上のシーンをこのバルコニーで、と考えてみれば、通常のオフィスとは違った感覚が味わえるはずだ。オフィスもバルコニーも、どちらも働く場所の一部として捉えつつ、まずは四の五の言わずにこの環境を満喫してもらいたい。
EDITOR’S EYE
1フロア占有に動線も2箇所など、オフィスとして考えると機能的な空間。元は住居としての空間であるので、お風呂自体はないがシャワールームも完備。繁忙期の急な泊まりこみの際は、汗を流してバルコニーで缶ビールもありだろう。