代々木オフィス | 1棟スケルトンビル
EDIT
>>LOCATION
新宿のお隣りにある代々木駅。駅周辺にはオフィスビルや飲食店が多く立ち並ぶ、まさにビジネス街といった雰囲気。その分、街並みはガチャガチャしていて正直オシャレ感はあまりないが、この雰囲気が好きな人もきっと多いはずだ。そんな駅からはわずか2分ほどの抜群の立地に、このクタクタにヨレた建物がある。
>>SPACE
先に言わせて頂くと、建物は数年ほど使わずに放置されていたこともあり、現在は軽く廃墟状態、、なのでくれぐれも期待を大きく持ちすぎず、まずはおおらかな心でこの物件をみてほしい。元々、避雷針などを作る電気会社が使用していたという建物で、その築年数はなんと50年越え。半世紀この地に立つ、なかなかの年代ものだ。その内部はというと、掲載写真はまともにお見せできるほんの一部の区画のみだが、実はここでは語りきれないほどバラエティに富んでいる。ワークスペースや作業場、倉庫などはもちろんのこと、実験室という謎の部屋が複数あったり、元々社員寮として使われていた住居区画があったりと、ある意味ネタだけは多く詰めた物件だ。さらに屋上には小さな小屋もあり、室内は割とキレイ目なので、ゆくゆくはここをペイントハウスにどうだろう!と、言おうと思ったが、その隣には巨大な避雷針が置かれている事に気が付いた、、なので天気の悪い日にはなるべく近寄らない方がベターだろう。
>>HOW TO USE
内外ともにボロボロという大前提はあるが、実は6Fエレベーター無しという最大のネックを抱えている。正確には穴はある。しかし、それだけだ。現在エレベーターも含めて、ある程度建物の修繕を考えているようだが、まだまだ時間がかかりそうなので、まずは現況渡しをスタートラインとして考えた頂いた方が良いのかもしれない。正直、大規模リノベーションが必要なほど手のかかりそうな物件だが、その建物からにじむポテンシャルの高さは、実際に現地を見て頂ければ十分感じ取って頂けるはずだ。好みは分かれるし、コストも存分にかかる。それに50という歳を考えれば、もしかしたらそれほど先も長くはないかもしれない。しかし、その分年の功以上の色気はヒシヒシと滲ませているので、プロデュース次第では、かつてこの通り一番のボロと言われたこの建物が、並び一番のおしゃれな建物として生まれ変わる可能性は大いにあるだろう。現在は代々木にあるただの古ビル。でも、彼は今スタートラインに改めて立っている。そんな彼と一緒に、代々木の街でこれから始まる夢とロマンを追いかけてみてはいかがだろうか?
EDITOR’S EYE
B1だけはJazz Barが入居しているので1棟貸しとはならないが、地上に見えている部分はすべて一括の募集区画なので、気分は1棟として味わえるだろう。正直、取り壊して新しいものを立てた方が早いんじゃないかと思ってしまうほどの状況だが、これをあえてお金をかけて、レトロ感を活かしつつ、オリジナルなリノベーション空間へ作り込むなんていうステータスを味わってみてはどうだろう。エレベーターもそうだが、今後耐震補強なども考えている。もしタイミングが合えば、オーナーと共同してこの物件を復活させてみるのも面白そうだ。